民主党に投票したことは恥ずかしいことなんだと思っていた


2012年の衆院選のこと。
自民党は公約で憲法改正を明記している。
マニフェストは街の至る所で配られていた。わたしももらった。
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戦争できる国になるのが嫌だった。
家族主義の押し付けが怖かった。
国防軍って、なんだか恐ろしい感じがした。

日経平均株価は下がりっぱなしだし、被災地の復興も遅々として進まない。けれど震災の被害を直接受けていなければ景気が落ち込んでいたってあまり関係ない(関係がないことはないんだけど、当時学生だったから、給料が減るとかボーナスカットだとかの心配もなかった)わたしは、景気回復や他の何かを差し置いても、自民党が政権をとって憲法改正することだけは嫌だった。民主党に投票した。

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結果は自民党の圧勝だった。
ああ、何よりも景気回復を優先すべきなんだ。そうだよね、国民生活、大切だもん。お金がないと被災地の復興だってできないよね。みんながそう思っているのに、なんでわたし民主党に投票したんだろう。恥ずかしい。日本国民の皆さん、ごめんなさい。
本気でそう思った。

でもいま、私はあのとき民主党に投票したと胸を張って言える気がする。そして同時に、安倍政権に反対している人たちは、なんであのとき必死に止めなかったんだろうと思う。

景気対策と引き換えに憲法改正を選んだのは、あなたたちじゃないのか。

当時のわたしは真面目だったから、色んな新聞を読んでは気に入った言葉をストックしていた。引用元を書いていないのが残念だけど。

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当時、マスコミはこれでもかというほど警告した。自民党はこんなことを公約に書いてます。はっきりと「国防軍」と書いています。彼らが政権をとったら、必ず、何があっても憲法改正を押し通すでしょうと。

それでもこの国は自民党を選んだのだ。
わたしはどうも国会議事堂前でのデモなんかを見ていると、首を傾げたくなるのである。

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そんなことを朝から考えてた理由がこれ。
記者の中島麻美さん(いまは何してるかわからん)の話題になってるらしいツイートを見て、わたしが最近胸の中に抱いているなんだかもやもやする気持ちがどこから来ているものなのかが、はっきりした。なんていうか、人の意見ってのはコロコロと変わるし難しいよね。
ただ、その時に自分がどんな判断をしたかというのは責任を取らないといけないって思うんだ。