日本の銀行が経営破綻する日

日本経済新聞

 ブームは膨らみ続けるのか。ローンの借り手の多くは高齢者。返済期間は20年、30年と長いから負担は子や孫の世代へ移る。賃貸住宅の空室率は全国平均で19%だが、野村総合研究所は人口減を背景に2023年に30%まで悪化すると予測する。
 仮にローンの返済が滞っても貸し手の金融機関は担保不動産を換金すれば回収できる。ただしそのシナリオは、地価がこのさき安定し続けるという前提で成り立っている
不動産市況について、金融庁は現時点でバブル的な状況にあるとはみていない。ただ、バブル崩壊の経験から、ひとたび減速すると急速に悪化するリスクがあり、不動産関連のエクスポージャーが多い金融機関には打撃を与えかねないと警戒している。足元で国内銀行の不動産向け融資は急増している。日銀の統計によると、四半期ベースでは、7―9月期の不動産業向け設備資金の新規融資は2兆9843億円で、製造業向けの5倍超に上った。
プロも見誤った 「サブプライム問題」の教訓 : プレジデント(プレジデント社)
サブプライム問題」は、アメリカにおけるサブプライム・ローンが、住宅市場の頭打ちから、ここにきて焦げ付きが増加していることに起因している。低所得者層向けの住宅ローンとして借り手の利子負担を小さくするために、借り入れを始めた最初の数年は低金利に設定され、ある年数が経ったところから返済の負担が高まるというものである。そして、多くの場合、地価や住宅価格の上昇から担保価値の増加を前提として、金利負担が増加する前に借り換えをして、新たな住宅ローンの下で低金利の軽い負担で返済することができると期待されていたのである。しかし、最近の住宅市場の頭打ちによって、地価や住宅価格の上昇を見込めず、むしろこれらの下落によって担保価値さえ減少している。そのため、サブプライム・ローンにとっての前提が崩れ、その返済に滞りが出てきて、不良債権化へとつながった。

素人の疑問なんだけど。
いまの日本の銀行の住宅ローン金利って、変動金利型とか最初の1、2年が固定金利でその後変動金利に切り替わるタイプだとすごく金利が低いし、銀行は融資先に困っていて、頭金がない若い夫婦にでも住宅ローンを貸しちゃうみたいじゃないですか。けれど今後金利が上昇したときに、彼らは返済できるんかなあ?
リバースモーゲージも、日経新聞の記事にあるとおり、地価が下がらないという前提に立っているものだけど、そんな保証どこにあるんだろう?首都直下型地震でも起きたら、一気に地価が下がるような気もする。
結局誰も警鐘を鳴らさないのか。鳴っているけれど、足元の景気を優先して、止めることができないのか。なんだかなあ。
詳しいようで詳しくないからよくわかららないけど、なんとなく、日本の銀行が経営破綻する日が来ないこともない気がしちゃう。