牛丼屋夜間アルバイト

 何でもないことを 悲しく言うのは 何でもないけど 悲しいことを 何でもないように 言うのは苦しい
 (小野省子)
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 おのが悲しみについて書こうとすると、つい自らを哀れんで、ことばにふくらし粉をまぶしてしまう。あるがままを書くというのはそれほどに難しい。自分のことだからこそきちんと距離をログイン前の続きとらないといけないのだが、自らを隔てるのは、言ってみればかさぶたを剥がすようなもの。ちりちり痛む。詩集「牛丼屋夜間アルバイト」から。
折々のことば:293 鷲田清一:朝日新聞デジタル

折々のことばを毎朝読んでる。毎朝読んでるんだから、お気に入りのものを日記に手書きで書いていこうと決意した正月。一週間も続かなかった。