日本人とは

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日本人とは無常の感覚を心に抱え、色恋を好み、武勲を誇るよりも敗者をいたわる人たちであると考えるようになった。近代以降の日本人は大きく変わったが、今なお私たちの精神の基底にはそうした心性が息づいている。同時に、日本人は天災と復興を繰り返す長い歴史の中で「災害ずれ」してしまった人間だとも思う。災厄に見舞われても「仕方がない」と割り切り、必死に思い詰めるより花見をしてゆったり暮らしたい。そう考えてきたのだろう。被災地の復興はなかなか進まないのに、五輪で遊ぼうという今のムードにも、そんな心が表れてはいまいか。

2016/3/1日経文化面
昨日から始まった「問いかける言葉 東日本大震災5年」の第2弾。

日本人であるわたしが「日本人とは〜である」と言われると、ひとことに日本人って言ったって色んな個性を持つ人がいて、簡単に「国民性」と一括りにはできないよ?って言いたくなる。けど、一方で本来「アメリカ人」なんてのは存在しないアメリカを、「アメリカ人は〜」って語りたがる。そうだと思っている。無条件に言い返したくなることもあるけれど、「案外そんなもんかもな」と思う、受け入れる心も必要だよなと思う。