自分で決める

新型コロナウイルス感染拡大防止に際し、独自路線を貫くスウェーデン

「封鎖せず」独自路線 自主性尊重、「集団免疫」目指す―スウェーデン・新型コロナ:時事ドットコム

 

国の政策については詳しくないので、この対策が良いかどうかは結果を見てみないことにはわからないけど、わたしがスウェーデンらしくていいなと思ったのが、記事中で紹介されていた現地の人のコメント。

 

緩い規制に不安を訴える人もいるが、「スウェーデン人は自分で決めることに慣れている」のでパニックにはならないという。

 

スウェーデン人は自分で決めることに慣れている」。

 

新聞時代にも雑誌時代にも「防災」を取材して痛感したのが、個人や家庭、企業の防災対策への遅れや危機感のなさだった。みんな、防災にしろ災害発生時の避難にしろ、行政の指示を待っている。災害なんていつ起こるかわからないのに、なぜかそのときが来たらお国が守ってくれると思ってる。自分には関係のない話だと思ってる。だから日頃の防災対策なんてしてないし、大型台風や地震のときには各市町村が「避難準備」とか「避難勧告」、「避難指示」なんて細かく(て分かりづらい)アナウンスを出さなくちゃいけなくなるんだろうけど。(危険を感じたら自己判断で避難していいんだよ!)

 

で、上の記事を読んで思い出したのが2年くらい前に買って身近な人に勧めまくっているスウェーデンの中学教科書「あなた自身の社会」。ここで取り扱われているテーマは多岐にわたっていて(法律、犯罪、暴力、個性、自己、性、経済、コミューン…)、これに従い考えるトレーニングをめちゃくちゃしてるから、「自分で決める」ことができるんだろうなと思う。自分で決めるというのは、誰かに責任を押し付けないこと。

 

新型コロナウイルスについては思うことがありすぎて状況が変わりすぎて、まだ自分の立場を明確にもできないしあまり語れもしないんだけど、一人ひとりが情報を集めて選んで考えて、どう乗り切るのか「自分で決める」ことがある程度必要なんだろうな、と思ってる。細かいことなんて、誰も決めてくれないもんね。

 

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