無職21日目。嫌な夢を見て起きる。
毎回思うけど、寝る前に考え事をするのはよくない。
失業から丸3週間が経つ。
仕事をしていない生活があまりに自然すぎて、もはや失業とは、無職とはどういった状態のことを指すのか分からなくなってきた。村上春樹っぽく言うと「君にとって、僕はただの失業者に見えるかも知れないね。でも、僕は今日、たまたま仕事がなかっただけかもしれないんだ。たとえば、庭師が雨の日を一日中、家の中で過ごすようにね。それがどうやって君に分かる?」こんな感じだろうか。
「急いでやらなければならないことがないのは良いこと」みたいな諺を昔なにかで読んだけど、本当にその通りだと思う。
午前中は夫の代わりに車の点検へ(主婦みたい)。
お駄賃をもらったので発売以来気になっていた『Casa BRUTUS』を買い、点検中、丁寧に読み込んだ。わたしは奈良美智が好きだ。どのインタビューも良くて雑誌をまた作りたくなった。
午後、無職だし月曜の昼だし、営業しているか確認をしてから湯涌温泉総湯へ向かう。
白鷺の湯は、女風呂には露天風呂があるけど男風呂には内湯しかない。よって女風呂は風通しがよかったけど、男風呂はどんな仕組みになっているんだろうか、少し気になった。女風呂では一人、マスクを着けて入浴している人がいた。
急いでやるべき予定もないし、風呂上り、外の足湯で鳥の声を聞きながらひたすらぼーっとする。若い頃は(一応いまも20代)足湯に一切興味がなかったけど、意外と良いのかもしれない。
帰り道、ステイホームを快適にするために自分の部屋用にゴザを買って帰宅。
夜は夫のリクエストでニンニクの芽炒めと、我が家定番のブロッコリーとヒジキとアボカドのサラダ、大根の味噌汁を作った。わたしは昨晩の夕食の余りもの(トムヤンクン)を食べた。
動き出す前に、今後の働き方・生き方をもっと真剣に考えなきゃいけないような気がする。とりあえず地元(新潟)でも就職活動、というか売り込みをしてみようと思った。それから、こんまり的に言うと「Spark joy」しなかった会社に行くのを辞めた。
追伸
カミュの『ペスト』を読み終わった夫が書いたブログが面白かった。
(ビフォーアフターCovid_19 Vol.1 2020年5月11日月曜日 - inoueben’s blog)
今だからこそやりたいことは山ほどあるけど、時間は止められない。
5月11日の夜。