無職27日目、霧雨。

朝から霧雨。山の輪郭が次第にぼやけていく幻想的な景色にしばらくうっとりした。

 

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霧、といえばこのMVが好き。

 

youtu.be

 

濃霧のなか、卯辰山をゆっくり散歩。去年フジロックのためにしっかりしたレインコートと長靴を買って以来、雨の中を歩くのが楽しくなった。

 

 

 

これまで何度電話をかけたか分からない「持続化給付金」コールセンターにようやく電話がつながって、やっと疑問が解決した。担当の人は質問に回答するのがお仕事だから申請が通るかどうかについてはコメントできないそうだけど(そりゃそうだ)、電話の終わりに「申請、頑張ってください」と言われて嬉しかった。コールセンターとはいえ電話をしている相手は人だから、こういうときに人の温かみを感じられるのは嬉しい。

 

 

 

13時半頃、夫と近所の定食屋にお昼ごはんを食べに行く。入口には消毒液、店内に客は私たちしかいない。カツ丼2つと、チャーシューメン(大盛り)、瓶ビールを注文。カツ丼(630円)にはたけのこ入りの味噌汁とお新香が付いてきた。

 

食べながら泣きそうになる。この、外食をする後ろめたさは何なんだろう。

飲食店や外食すること自体が悪者扱いされる風潮に、とうとう耐えられなくなってきた。

 

営業している店は儲けるためだけに店を開いているわけではないと思う。

世の中には自分で調理する体力がなくなったお年寄りもいて、誰かが作った温かいご飯に心のやすらぎを求める人もいて、店主とのコミュニケーションを取りたい人だって、新聞読んだりテレビ見たりするためにご飯食べに行く人だっていると思う。

 

これまで雑誌の仕事で取材してきた人たちは、飲食店を営む理由を「お客さんに美味しいって言ってもらえることが嬉しくて」とか、「自分の作る料理や食べ物で喜んでもらいたい」とか、「一番自分らしくいられるから」とか、そんなことを言っていた。そんな人ばっかりだった。自分の利益だけ考えているような人、一人もいなかった。

 

 

 

夕方、はじめてラインでオンライン飲み会(?)。

3人中1人しか飲んでなかったけど。金沢に来てからは仕事以外の付き合いがほとんどなかったから、大学卒業以降、全く違う人生を歩んでいる友達と久しぶりに話せてすごく嬉しい。ゆかりもあやかも相変わらずな感じで、自分らしさがある2人のことが改めて好きだと思った。

 

 

 

 

失業してから、夫に人生相談をすることが多い。

私の夫にはモノづくりや情熱を持つ人へのリスペクトがあって、それがとても良いところだと思う。

 

 

 

 

無職27日目。もうすぐ1カ月。