無職32日目。

一応、金曜日。

 

「共感」という言葉を、最低30回は口にした一週間だった。わたしが共感にこだわる人間なのだということが分かり、共感っていうのは、ある種の奇跡のようなものだと思った。相手に思いを正しく伝える、他人同士が同じ思いを抱くというのは奇跡的なことだ。

 

 

 

夫は午後から仕事だったので、午前中は家族(私たち夫婦+ピーツ)で医王山へ散歩に行った。ピーツは三人だといつもより楽しそうに見える。

 

午後から浅野川温泉に一人で行き、帰り道サーティーワンに寄って、フェイスシールドをしたお姉さんからアイスを買った。

 

 

夕方、ピーツの散歩で卯辰山。それから東山エリアをひとりで散策した。細い路地や昔ながらの家やそれぞれに個性が違う寺を眺めながら歩くのは楽しい。

金沢は面白い街だと思う。

 

 

 

 

しばらく前、仕事を一緒にしたことはないけれど大変お世話になった二人の大先輩(一人は出版、もう一人は新聞)から「自分でテーマを決めて何か書いてみたら?」と言われた。生涯追い続けたいテーマはまだ見つからないけど、いま書いてみたいことは、この間の様々な出来事により、有難いことに見つかった。

 

 

 

5年前、私の父に結婚挨拶したとき、父は私たち夫婦(当時は入籍前)をじっと見て「お金を目的にしちゃだめだ。自分が信じて、本当に良いと思ってやってきたことに後からお金がついてくる」と言った。

 

 

 

夫や私は、そのときの父の言葉を時折思い出す。