いつか、こんなブログを書いた。
2015年、結婚前に契約した5年定期積金。満期となる2020年春までに
①結婚して姓が変わり
②住所も変わり
③旧姓の判子を紛失し
④キャッシュカード紛失疑惑でカード機能を停止した
私がこつこつ貯めたお金を解約するのは、想像以上にハードだった。
石川県内の金融機関であればさっさと手続きを終えてしまうのだけど、車にしても電車にしてもアクセスするのに時間とお金がかかる県外金融機関となると、どうにかして来店回数を減らしたいところ。
けれど4月に訪れたときに何も手続きができなかったため、少なくともあと2回来店が必要と言われていた。腹をくくるしかない。働き始める前にどうしても解約したくって、電車で高岡に行ってきた。
そういえば、県境を越えるのは4月21日以来。
最後に電車に乗ったのはいつだったか思い出せない。
コロナの時期に公共交通機関を利用するのは恐らく初めてだったけど、思っていたより(どんなのを想像していたんだって感じやけど)平和だった。ほとんど全ての人がマスクを着けている以外は、今まで通りだった。高校生たちはマスクを着けていても楽しそうだった。
久しぶりに歩く高岡市内。5年前、私は仕事のため週2、3回のペースで高岡に通っていた。駅前には富山銀行本店が完成していた。
某高岡に本店がある信金で必要書類4枚ほどに記入をし、各種手続きを済ませて後にする。(あと1回来店)
道すがら目に留まり気になっていた昔ながらの食堂『東京庵』で昼食にした。
外観以上に雰囲気のある店内。2階へ続く階段にさりげなく施された彫刻、こじんまりとしているものの趣のある座敷席、中庭、丸い窓、全てがかっこいい。
私の後に入店したおじさんが「いい建物だねえ、いつ開店したの?」と店主とおぼしきおばあちゃんに話かけていた。曰く、おばあちゃんが嫁いだ50年前には開店していたらしい。たった一人の大工が「自分の好きにさせてくれ」と半年間かけて作り上げた店。立派な店だと褒められることが多いそうで「死んでも潰せないね」と笑ってた。良い店だった。カツ丼はしょっぱかったけど、このやり取りを聞いただけで、そんなことどうでも良くなった。美味しいとか、美味しくないとかそういうことじゃない。
雑誌時代、編集記事に「美味しい」という言葉を使うことは禁止されていた。
美味しいと感じるものは人によって違うから。「美味しい」以外の言葉で、その店なり、その店の料理を語るのが鉄則だった。
高岡と言えば、の『大野屋』で和菓子を買って帰った。
ホールチーズケーキ(1200円ほど)やショートケーキやシュークリームも販売している大野屋。洋菓子が並ぶ和菓子店って、昔ながらの感じがして好き。
夕方、DMM英会話(DMM英会話2日目 - nov14b’s blog)。
やっぱり外に出たり、どこかを訪れたり、人と会って話すのは楽しい。
過去を振り返ったり、時事問題を取り上げたり、読んだ本の感想を書いたりと、働いていなくて外に出なくっても文章を書くことはできるけど、私は人の話が聞きたいと思った。(だから英会話でも、現地事情を「聞く」ことに重きを置いてしまうんだろうなあ)。
無職36日目の日記でした。