「妊婦だから」で察してもらうのは止めようと思った

妊娠中に避けた方がよいと言われている食べ物・飲み物には、生肉(加熱が不十分なもの)、生魚(特に生態系の上位にあるもの)、パテといった内臓系、ナチュラルチーズ、カフェイン、アルコールなどがあるけれど、少量でも絶対だめ!と禁止されているものを除いて、人(妊婦)によって考え方に差があるように感じる。3児の母であるBBCシンガポールの大井キャスターは、「国によっても、食べてはダメと言われるものに違いがある」と指摘(実際、そんなもんなんだろうな、という感じ)。Twitterでは、美味しそうに寿司(もちろんローフィッシュの)を食べる様子を投稿していた。日本においても、妊娠中、完全に生の魚を避ける人もいれば、マグロ類以外はOK〜!って人もいる。カフェインは日本だけでなく海外でも1日の摂取量を200mg以下にするように、とされているけれど、妊娠中は全くカフェインを取らない人もいる(私は1日200mgの範囲内で制限している)。「生肉」についても判断が分かれているように見える。佐々木希が妊娠中にローストビーフの写真をインスタにアップして炎上したらしいけど(本当かわいそう)、肉に含まれる菌がどのような調理によって死滅するか、普段から理解している一般人ってどれだけいるんだろう?「トキソプラズマは加熱調理や低温殺菌で死滅します。加熱の目安は55℃で5分以上、肉の場合には中心が67℃以上になるまで、冷凍の場合は中心が-12℃以下になるまで凍結することが有効とされています。」(【医師監修】妊婦は生ハムを食べてはダメ? 妊娠中の食中毒予防のコツ | マイナビウーマン子育て)とのことだけど、例えば外食先で目の前に出された肉が冷凍されていたのか、低温殺菌されたのか分かる人っている?先日、レストランを予約した際に私が妊婦であることを伝えたところ、親切に「では、生魚は控えますね」と言っていただいたのだけど、どちらかと言うと、私は生態系上位にある生魚と加熱殺菌されていない肉を避けたい。で、思ったのが、「妊婦だから」の一言であれこれ察してもらおうとするのは、止めようということ。上記のように、人によって避けている食材や、どれくらいの本気度(?)で避けているかは違う。たぶんレストランにはレストランの判断があるだろうし、「妊婦だから」と伝えたくらいで、例えば見た目がレアなステーキが提供されたとして、腹を立ててはいけないのだ。「妊婦だから」、どうして欲しいかを伝えることの大切さを勝手に学びました。ということで、さっそく今週末に控えている産前旅行の宿泊先に電話をして、避けている食材を具体的に伝えたところ、快く受け入れてもらえてほっとした。しっかりとコミュニケーションをとるだけでこれだけ不安が払拭されるのだ。具体的な要求をせずに察してもらうことを期待しても、相手のためにも自分のためにもならないなあと思いました。