十二日目

子は、日中は2、3時間おきに起きる(泣く)のに、夜は4時間以上ぐっすり寝る。おかげで夜中に起こされるとしても1回くらい。私と夫はだいたい夜間に3時間×2の睡眠をしっかり取れるのでずいぶん助かっている。今日は朝から身体が軽かった。

 

退院までに赤ちゃん部屋を整えていたのだけど、いざ我が家に迎えてみると、部屋の温度・湿度調整の問題や、どこまで目を離して大丈夫なのか?など色々気になることがあり、結局リビングに赤ちゃんグッズを全て移動して面倒を見ていた。でも完全に子中心、私たちの日常生活を侵食されている感じがあって、少し気が休まらなかったので、余力があるうちにと赤ちゃん部屋を再調整。結果、超かわいくて(自己満足です)コンフォーダブルな空間が完成した。そして取り戻した、大人たちの居場所。ご飯を食べているときや読み物をしているとき、すぐ横で「ふえぇ」とか言われると毎回気になって手を止めていたのだけど、程よい距離が生まれて精神的にも楽になった。

 

子は、私と夫の子だ。私と夫が彼女にとっての親で、可能な限り「俺は仕事」「私は育児」と分担せずに二人で育てるのが我が家の方針。話し合うまでもなく、自然とそう決まった。「母親の役割」「父親の役割」というのを分けるつもりもない。仮に父親と母親で役割を分けられるとしたら、物理的にはそんなもの、おっぱいが出るかどうかの違いしかない。夫は私の妊娠中から自分ごとのように(もちろん自分ごとなのだけど、妊娠しているのは私なので)私をケアしたり、産後の準備をしてくれたりした。生まれてからも授乳、オムツ替え、沐浴、全てに関わり、夜泣きをすれば二人で対応している。たとえば一人でやるとオムツ替えと授乳と搾乳(私は乳が出過ぎて困ってる)に40分かかるものが、二人でやると20分で済んだりする。交代で対応するより、毎回二人でしたほうが良いねということになった。

 

夫に育児を「手伝ってもらっている」なんて一切思わないし、夫のことを「イクメン」とも思わない。子育てができる環境にあって、それをするのは当たり前のことだと思う。でも、矛盾するようだけど「当たり前」とは思わないようにしている。夫は働くことで家計を支えてくれているし、仕事以外の時間をできる限り育児に充ててくれている。正直、ありがたさしかない。「私はこれだけプライベートを犠牲にして育児している」とか「俺はどれだけ働いて(稼いで)いる」とか、どっちの方が疲れてるとか、そういう比べあいをするよりも、互いに感謝し合いながら協力していく関係を保っていきたいなあと思う。

 

夜、仕事が終わって帰ってきた夫が、ちょうど授乳を終えてすやすや眠っている子を抱きながら、ずっと幸せそうに見つめていた。「きのうより人間らしくなったね」とか言いながら。そんな光景を見ながら幸せだなあと思った。