十八日目

娘がこの世に生を受けて十八日。私はというと初めての育児にてんやわんやで、子が泣くたびに毎回、オムツをちゃんと替えられるだろうかとか、ちゃんとおっぱい(ミルク)を飲んでくれるだろうかとか、緊張でいっぱいの毎日を過ごしている。娘は生まれてきてから私と夫以外の人の顔をほとんど見ていないのに、私がいつも不安げな顔をしていたらどんな印象を受けるだろう。お腹が空いたらおっぱいをあげて、オムツが不快なら取り替えてあげて、あとはとにかく寝かせてあげて。子にとって快適な環境を提供してあげるのが自分の役目だと思っていた。だから、寝ないと不安だった。何かが足りていないのかもしれない。まだお腹が空いているのかもしれないし、何か不快なことがあるのかもしれない。でも娘、起きているときに目をきょろきょろ動かしたり、手をバタバタしていたりすることがある。遊びたいのかも。そう思って、話しかけたりあやしたりたっぷり抱っこしたりしてみたら、最終的に心地良さそうに私の腕のなかで寝た。そうだ、寝かせるためにお世話しているわけじゃないんだった。目的もなく抱っこをしている時間は幸せだった。子はまだ言葉を持たないけれど、快・不快はしっかり感じている。いつだって余裕があるわけじゃないけどね、お互いに気持ちが良いコミュニケーションを取っていきたいな。

 

 

私は沐浴が苦手で、完全に夫に任せている。今日、犬の散歩を終えて帰ってきたら授乳中の夫が「しいちゃん(娘)は41度くらいが一番好きなんだよ」と教えてくれた。それより低いと泣くらしい。私の知らない子の一面。夫のことをすごく頼もしく思った。

 

 

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離れて暮らす友人から出産祝いと共にメッセージが届いて、前述のとおり自分の育児に自信がなくなっているタイミングだったので、いろんな気持ちがこみ上げて泣いた。産後は「お豆腐メンタル」とかよく聞くけれど、そうじゃなくて、新生児との生活は、ふつうに毎日ドラマチックすぎるのだ。 

 

夜、退院時に産院からもらった入院中の写真データを初めて見た。子、着実に育っている。