日記

インスタグラムで読書記録をつけているんだけど本当に心に残った本は感想が書けないから投稿もしていない。書けないっていうか書こうとすればもちろん書けるけど、自分から出てくるどんな言葉もその本を前には陳腐に感じられて、私がその本を語ることとその本の本質みたいなものとのギャップが気になって、やっぱり言葉にできなくなる。

 

手書きの日記を再開して良いなあと思うのは書いていると手が疲れるということで、肉体的な動作というのは等身大であるように感じる。例えばどうしてもタイピングだと文章が長くなってしまうし、インターネット上では雄弁になってしまうみたいなところがあり、翻って手書きの日記にいくらその日にあった嫌なことや悩みや不安を書こうとしても、途中で疲れてもうどうでもよくなってしまうのだ。ここら辺でやめておこう、みたいな。脳ばっかりが忙しくしているのはあまりヘルシーじゃない気がする。

 

今日は左義長の日ということで街なかの神社まで家族で出かけた。ちょうど駐車場から神社へ向かう途中に金沢21世紀美術館があり、屋外に展示されているオラファー・エリアソンの作品を久しぶりに目にした娘は喜んで走って近づいていって、しばらく作品の中に出たり入ったり、走り回ったり夫と追いかけっこしたりして楽しんでいた。これまで知らなかったけど「カラー・アクティヴィティ・ハウス」という作品だそうで、作者の意図が娘にも伝わっている気がした。

 

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