日記

帰省しています。ほんとは娘とふたり電車を乗り継ぎ帰ってくる予定だったけど、旅の前日にわたしが高熱を出して寝込んでしまい、なんとか当日までに多少回復したけど鉄道移動は無理で、そんななか夫が「新潟まで送ろうか?」と言ってくれて(神!)助手席に座って4時間半、ぼけっとしてたら実家に着いた。夫は久しぶりの遠出ということでテンションが上がっていて(といっても私たち夫婦はそれなりの頻度で県外へ出かけており、それゆえになかなか貯金ができないのだが)、好きな音楽をあれこれ流しながら、若いころ吉祥寺の古着屋でバイトしていたときのこととか(オーナーがとても素敵なひとで、夕方4時になると「いまちょっといい?夕涼みしよ!」と言って店の外に出てぼーっとする時間を作ってくれる人だったそうだ)アメリカ留学時代になんとかストリートに住む気の合う仲間の家で朝まで酒を飲んで、なんてことないことだったけど良い時間で、そのことを通っていたコミュニティカレッジでなんとかストリートというタイトルでエッセイにしたという話とかを楽しそうに話してくれた。昨日は結婚記念日で、でも夫はスキーへ出かけたから一緒に過ごしていなくて、そもそも私たち夫婦は結婚記念日をまともに祝ったことがないしお互い忘れがちなんだけど、出会って10年くらい、結婚して丸8年、言ってみれば毎日が結婚記念日のようなものだし、夫はどう思っているのかわからないけどなんだかんだ私は良い結婚生活が送れていると思う。なんていうか、私がふだん家族(この場合は実家の人々のことではなく、いま一緒に暮らしている夫や娘のことを指す)のことをあまり意識しないでとらわれないで生きていられるのは夫のことを信頼していて、娘のことを信頼していて、家族というものを信じているから、家族のことで思い悩む必要がなく、安心して自分のことだけ考えられるみたいなところがあると思う。夫のことを大好き愛してるみたいなこと思うこと、今となってはほとんどないが(それは愛していないとかそういう意味では決してない)、それはもう私の人生に夫がいることが大前提になっていて、私が私でいられるのはほかの何かに惑わされないのは夫の存在あってのことなのかもしれないね。いつもありがとう。3、4ヶ月に一回くらいのペースで会うお母さん、会うたびになにかご馳走してくれたり例えばハンカチだとか食器だとかちょっとしたものを買ってくれたりするのだけど、話の流れで「ここは私が出すよ」って言ったら「いいよいいよ、お母さんが働けなくなったらお願い」って返されて、深い意味はないのだろうけど「任せて!」って即答できない自分をすこし情けなく感じたけど仕方がない。このあいだスーパー銭湯の休憩処にある雑誌スペースで「婦人公論」を開いたら、70歳以上のおばさま方の毎月の収支報告みたいな特集があって興味深く読んでいたのだが、特にシングルのおばさま(女性)、元夫の厚生年金がもらえないから年金額の受取額がめちゃくちゃ少なくて、じゃあどうしているかと言ったらけっこうな人が月2〜5万円、「娘」から仕送りをもらっていると回答していてびっくりした。続けていれば自ずと収入が上がっていくような仕事でもないし、将来経済的に楽になるみたいなのがまったく想像できない。親への仕送り、無理だわ〜。