昨日の日記の余談で、七尾で取材を終えた帰り道、真っ暗な国道159号線を金沢に向かってひたすら進んでいたのだけど、普段は寡黙なカメラマンさんとわりとおしゃべりが盛り上がって、くらやみ効果なのかなと思ったりした(長距離移動だったということもあるだろうけど)。蛍光灯が燦々と光る居酒屋よりもアンバーな照明のしっとりとした雰囲気のお店の方が話しやすいみたいな。そんな流れで思い出した「くらやみに、馬といる」。「光は世界を分ける。くらやみにいるとその感覚の外に出る。異種のともだちと過ごす時間を積み重ねるうちに、昼と夜、まったくちがう基準で成り立つふたつの世界を同時に生きるようになった気がしている」とあり、私とカメラマンさん、異種のともだちというよりもどちらかというと立場や年齢は全く違えど同じヒトなのだが、くらやみにいるとなんだか立場や年齢が関係なくなっていくような、そんな感じがした。