「結論から申し上げると、『相手の学びや成長を促進する』という意味において、叱るにはほとんど課題解決の効果はありません。」

なぜそう言えるのか。

それは叱られた人がどういう状態になるのかを考えるとよくわかります。叱られた人には多くの場合で恐怖や不安、苦痛などのネガティブな感情が起きるでしょう。逆に言うと、「叱る」という行為は、攻撃的な言動で相手のネガティブ感情を引き出すことにより相手をコントロールすることです。もし攻撃的でなくてよいのなら、「言い聞かす」「説明する」などの他の言葉に置き換えることが可能なので、わざわざ「叱る」でなくてもよいはずです。

そして人はネガティブ感情に満たされると、学ぶことが難しくなることが知られています。

 

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