ふだん「子どもがいる雰囲気ない」と言われることが少なくなく、下手すれば「結婚している感じもしないよね」とか言われちゃったりするのだが、それは何故なのだろう。いわゆるお母さんっぽさがないのは、子どものことで頭がいっぱいじゃないし、育児のことも大して考えてないし教育のことも(お金のことも)ほとんど考えていないし誰かに話したりもしないからだろうか。けどそんなわたしでもたまに自分ってちゃんと母親できているのだろうか、っていうかこんなんでいいのだろうかと思うことがあって、ちょうど先の土日がそうだった。子どもが熱を出してなかなか体調が回復せずに一週間ほとんど保育園を休んで迎えた週末。夫まで風邪でダウンし、私は木曜に取材から帰ってきたあと体調不良でぶっ倒れたのだが、夫よりもはやく回復に向かっているという理由から、病み上がりでワンオペというけっこうキツイ二日間だった。父よりも母よりも早く回復した娘は家で過ごすのも退屈な様子だったので、昨日はがんばって遊具が充実している公園へ行き、その足でイオンモールにも連れて行った。さいきんは滑り台がお気に入りの娘は、低年齢向けの滑り台を何度も自分で登ったり滑ったりして、お兄さんお姉さん向けの滑り台は「ママも行くよ!」と私の手をとって一緒に滑った。イオンモールでは娘が大好きなミスタードーナツで「ドドド(ドーナツのことをそう呼んでいる)」を買い、キティちゃんが描かれた押し車に乗って館内を探検。アンパンマンのゲームを見つけて大興奮し、「ママ〜!はやくおいで〜!いっしょしよ〜!」と盛り上がっていた。気づけば14時過ぎ、娘もだいぶ疲れた様子で、帰りたがらない娘を無理やり車に乗せると出発直後に寝落ち。家についてから一緒に寝て、夕飯を食べて、無事に一日を終えた。今日は立て込んでいる仕事が何一つ進んでいないので朝からコワーキングに行って、手を離れると子どもが恋しくなるもので昨日撮った写真を見返していたら、娘はものすごく楽しそうで、一方で私は一緒に楽しめていただろうか、疲れてキツく当たってはいなかっただろうかなんて振り返ったらどうしようもない気持ちになって涙が出てきた。仲良くしたいのにいつも楽しくしていたいのに余裕がないときがあって、娘はあまりにピュアすぎて、どんなときも「ママ、ママ」って私を慕ってくれるから、そのギャップで苦しくなる。そんなことを柄にもなくインスタに書いたら同じく子を持つ友人たちが「自分もだよ〜」って声をかけてくれたんだけど、「ちゃんと(母)親できているのだろうか」とか思っちゃうのって女性だけなのかな。っていうか夫に対して「わたしは夫にとっていい妻だろうか」なんて悩んだこと一度もないし、やっぱり特殊な感情だと思う。で、そんなことを一日考えていたら、もちろんそんなことを一日ただ考えて過ごしたわけではなく、コワーキングスペースで原稿を書いたあと取材をしたり、その後また原稿を書いたりと仕事をしているのだけど、考え事に没頭しすぎて水溜りに二回も足を突っ込んだので考え事はあまりよくない。そして今日もなんとか終わりを迎える頃、私が幼いとき、というか今でもたまに父から「こんな父さんでごめんな」って言われたりラインが来たりすることを思い出して、やっぱりうちのお父さんはズルいよな〜と逆に微笑ましくなって今に至る。「ちゃんと父親できているのだろうか」って悩むお父さんっているのかな。夫は悩むのかな、やっぱり私だけなのかな、だとしたらなぜなのだろう。「母親になって後悔してる」は発売された当初に買ったけどまだ読めていない、というか正確には少しページをめくってみたけれど私の「母親になって後悔してる」レベルとは違いすぎてどうも読み進められないような気がしてそのままになっている。