コロナ前の表現

少し前、Amazonのおすすめで買った『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』(若林正恭著)。ふと存在を思い出してパラパラめくったら、折り目を付けたページにこんなことが書いてあった。(わたしは好きなフレーズがあったページに折り目をつける癖がある)

 

もしかしたら、出不精ではなくて東京に行きたい所がないのかもしれない。出かけたい所があることって、人を幸せにするんだな。セントラル公園の前の人通りがまばらになった。サンダルの音を響かせながらホテルの部屋に戻り、ベッドに入る。「明日も、まだ行ったことがない所に行ける」

 

この一段落を読んで「めっちゃコロナ前!」と思った。「明日も、まだ行ったことがない所に行ける」。少し前は当たり前だと思って読んでいたものが、いま改めて読み返すと、時代を反映した表現になっていることに気付く。すごい面白いことだと思う。

 

わたしも「コロナの時期」にある自分の言葉を、いつか振り返るときのためにちゃんと残しておこう。がんばろう。

 

 

※若林さんってあのお笑いコンビの若林さんです。

 

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