ローソンのおばさん、初めての孫

昨日、メルカリで売れた品物を発送するため近所のローソンに行った。レジで手続きを済ますと、伝票の「ベビー用品」という文字を目にした店員のおばさんから「ベビー用品ですか?」と聞かれて(なんでこんなこと聞かれるんだろう...)と思いながら「ベビー用品です?」と答えたら、「ごめんなさいね、いつもは個人情報だし、こんなこと聞かないんだけど。私、つい最近初めての孫が生まれたばかりでね、『ベビー用品』って見てつい気になっちゃって。いまの人はどんなものを使うのかなとか思ってね。ごめんなさいね」と、喜びを隠しきれない様子だった。本当に嬉しそうで、こちらまで心が温かくなった。「ストッケのトリップトラップのベビーセットです」と言っても(同世代の子育てパパママなら一発で分かるだろうが)伝わらない気がしたので、「背の高い子ども用椅子の、転落防止のための股ベルトと背もたれと...」となるべく具体的に説明したら余計にわかりづらくなってしまった。話の雰囲気からそのお孫さんがかなり「生まれたばかり」っぽかったので、「生後一ヶ月とかですか?」と聞くと、「うーん、まだ10日とかかな?」って、言葉どおり生まれたばっかりだった。赤ちゃん本人は自覚がないだろうけど、自分の誕生が、存在がこれだけ誰かを幸せにするって、本当にすごいことだ。(私のことを振り返ると、出産直後は産後のガルガル期で、実家の母が「長女が初孫を生んだ」ことに浮かれている様子を見ながら少し苛立っていた。もうこれは生物学的に(?)仕方がないことだと思うのだけど、当時を思い出すと少し居心地が悪くなる。)ローソンに行く直前に夫と喧嘩をして、かなりカッカしながら家を出たのだが、今もこの瞬間も世の中には新たな命が生まれていて、それを喜ぶ人がいることを思うと、ここ数日の夫婦喧嘩や自分が抱えている憂鬱な気持ちなど大したものではないような気がするのだった。