星を掴む

昨晩のこと、ささやかなことではあるのだけど、ツイッターでつぶやくにはもったいないような気がしてブログに残すことにした。絶賛イヤイヤ期の入浴をなんとか終えて、お風呂上がりの牛乳も飲ませ、寝る支度も整えてあとは寝かしつけをするだけのところまでたどり着いた夜。娘が玄関から靴を持ってきて履きたいと言い、履かせてあげると私の手を握ってベランダに誘った。終日、穏やかな秋晴れだった昨日。夜になっても寒すぎず、空にはところどころに雲と、それからたくさんの星が光っていて気持ちが良かった。ボールを投げたり蹴ったり景色を眺めたりして一緒に遊んだあと、娘はいつものように床に寝転がって、「ママもごろん」と私にも横になるよう促す。二人で空を眺めていたら、星を指差して「きら(星)とって」と言われて、あまりにもロマンチックな言葉に胸がキュンとした。空に輝く星を取ってほしいなんて、人生で誰かから頼まれることがあるのだなあ。わたしが「えー、できるかなあ」とか言いながら、ホタルを捕まえるようにしてそっと手のひらで星を包み、そーっと手のひらを開きながら「どうぞ」と星を渡すジェスチャーをしたり、両手で視界の星をかき集めるふりをしたりしていたら、娘も楽しくなったようで、夢中で空に向かって手を伸ばしながら「とれなーい」とか「とれた!」とか言ってケラケラ笑っていた。子どもとの生活は、これまで想像もしなかった美しい時間がいつも突然訪れて、その度に私の心を満たしてくれる。このあいだ書いたブログの続編のようなはなし。

 

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