日記

きのう友達と「みんなが思っている以上に日本経済やばそうだよね」なんて話をしながら、自分が勤めていた会社が潰れたときも「うちの会社はまじでやばい」、「むしろいますぐ潰れろ」なんて言いながら、とはいっても今すぐ潰れることはないだろう(10年、20年後はあやしい)くらいで考えてたことを思い出していた。表向きの理由は「競合誌の増加やインターネット広告の拡大などで経営環境が悪化していたところに、新型コロナウイルスの感染拡大で広告収入が落ち込んだ」(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58317170R20C20A4LB0000/

とのことだったけど、社長から倒産を告げられたのは2020年4月20日。日本で本格的に新型コロナの影響が出始めた(先行き不安や外出・外食自粛、マスク品薄)のは3月あたりからだったと思うので「新型コロナウイルスの感染拡大で広告収入が落ち込んだ」とて、即座に影響を受けて倒産するような会社、もともと他に原因があったに違いない。協調融資も受けていたので(複数の金融機関担当者が同じ日に会社を訪れていれば、たった3年で辞めたとて元金融業界通信社で記者をしていた私のカンも働く)、貸し剥がしにあったのかもしれない。会社が潰れたばかりの頃は外部デザイナーさんやカメラマンさんに対して申し訳ない気持ちでいっぱいで、謝罪の電話ついでに近況報告などをしていた。ある人から「社長がコンサルに、倒産するなら今やって言われたんだと」と聞き、「え、弊社(潰れましたけども)コンサル入ってたの!?」なんて驚いたけど、この話を元役員に聞いてもそんなこと知らなかったと言われたので完全なる社長の独断でコンサルに相談して、いまなら倒産させても後ろ指さされるどころか「コロナの影響でかわいそうに」と同情してもらえると踏んでいたならもっと最悪。まあ、いずれにせよ倒産する運命だった(余談だが、コンサルからの入れ知恵により一存で会社の倒産を判断した元社長が、いまは自ら「企業コンサルタント」を名乗り活動しているのが笑える)。そんなことを振り返りながら、「そのとき」は前触れもなく突然訪れるし、新型コロナやリーマンショック東日本大震災のような世界的な出来事でなくとも、小さなことが重なって、企業倒産やはたまた国家の財政破綻みたいなことって起こり得るのだろうと思った。さいきんツイッターで見た「ドミノは、自分の1.5倍のサイズのドミノを倒すことができる」動画(https://twitter.com/biki_relic/status/1134422014905659392)。「例えば高さ5mmの極小ドミノから始めたとして30枚目は「東京スカイツリー」の高さのドミノを倒すことができる」とのこと、風が吹けば桶屋が儲かるみたいな話ではあるが、もうすでにドミノは倒れ始めているのかもしれない。