もやもやの正体

わたしは絶対的な正義が苦手なのかもしれない。差別は悪だし、貧富の差の拡大は決して良いことではないし、原発も戦争も無い方がいいし、人々の自由は守られるべきだ。でも、でも。

 

アメリカではトランプが当選したけれど、トランプに投票した人はバカでアホでマヌケな白人至上主義者ばかりなのか?都知事選では小池百合子が当選したけれど、百合子を支持する人は皆、世の中が見えていないレイシストなのか?

 

もし、絶対的な正しさがそこにあるとして、トランプや百合子に投票するのが「誤り」であったとしても、まず批判・・・よりも先に検証されるべきは彼らに票を投じた人たちではなく、彼らが当選する土壌がある社会なのではないか、と思う。

 

なので、過去の大統領選や都知事選について、投票した人たちが「破滅を選んだ」ように表現されることには違和感がある。トランプや百合子に投票した人たちだって、自分の生活や社会が「より良くなる」と思って選挙に参加しているはずなんじゃないだろうか?