2020.4.21(書き直し予定)

こんなときだからこそ、いま思うこと、長々と書かせてください…笑。わたしが書き手としてずっと大切にしてきたことは、「人」に会い、「人」の話を聞き、「人」を伝えるということです。前職と合わせて、なんだかんだで8年くらい?なにかを書く仕事をしてきて、これまで本当に多くの場所に行き、多くの人に会い、多くの取材をしてきました。企業の取材とか、お店の取材とか、料理の取材とか、イベントの取材とかいろいろあったけど、どんなときにもそこにたずさわる人たち、それぞれの思いや信念、そんな本質的なものに迫り、伝えられるような文章を書きたいと思って(それが形にできたかどうかはわからないけど)、ここまで突っ走ってきました。伝えるべき記事の主軸が「会社」であっても「店」であっても「モノ」であっても、必ずそこに人の存在があり思いがある、そんな側面に光を当てられれば、そんな人たちの思いを、わたし自身が情熱を持ってしっかり伝えなければいけない、との勝手な使命感から仕事と向き合ってきました。新卒で新聞記者の端くれになったばかりの頃には、企業のトップとか、著名人とか政治家とか、そういった人たちを取材して、(いま思うと恥ずかしいけれど)自分が偉くなった気分に浸ったり、根拠のない達成感を得たりしたこともありました。けれど超未熟だったわたしが数年してやっとわかったことは、当たり前だけど「人」に偉いも偉くないもなく、それぞれにこれまでの人生があり、それぞれから学ぶことがあるということでした。月並みな言葉しか出てこないけど、これまで出会った人すべてがわたしの財産で、わたしの誇りです。わたしの人生をより豊かにし、わたしを成長させてくれた全ての方々、本当にありがとうございました。人に会って話を聞くのが大好きだったし(わたしの話を聞いてもらうばかりの取材もありました、ごめんなさい&ありがとうございました)、わたしが書いた記事から、誰かに何かが伝わったときがすごく嬉しかったです。本来であれば、書き手としては取材先とわたし、という関係性を超えて第三者に何かを伝えるのがゴールなのかもしれないけれど、わたしは取材相手と心を通わせられたとき、共感できたときがものすごく喜びで、生きがいでした。これを書いているだけで、これまで出会った多くの人たちの顔が思い浮かびます。多くの人にお会いして、それぞれの人生を知れたこと、それぞれの考えや生き方を伝えられたこと、他の仕事では絶対に得られない貴重な経験をすることができました。本当にありがとうございました。突然解雇されて無職、っていうのもなんかさみしいから、助走ナシの、いきなりフリーランスのライター・エディター・ときどきジャーナリストってことにしておこうかなと思います。今後も書き手として生きていきたいというのは変わらなさそうなので、またご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。(たぶんこれまで以上にがんばります!)