今日の心温まった話。

夕方、というか最近は日が沈むのが早いのでほぼ夜に、犬を連れて家族でいつもの公園までお散歩に行った。犬が気に入ってよく歩く公園で、娘も通い慣れた勝手知ったる場所なので、のびのびと楽しそうに歩く。あたりが暗いなかテンポよく進む犬と夫を追いかけて全力で走り出した娘は、勢い余って前方に転倒+余ったエネルギーで顔面を地べたにぶつけて号泣。わたしが「大丈夫、大丈夫。」となぐさめていると、私たちの様子を見たおばちゃんがこちらに近寄って「派手に転んだねえ。ほら、お菓子あげるから。」とポケットからバナナクッキーとパイ風のお菓子を差し出してくれた。娘は途端に泣き止み、両手にお菓子を持って「おかし、もらった!」「おかし、よかった!」と唱えながら再びごきげんで歩き始め、お菓子を手放したくないがためにいつもであれば頼る手すりを掴まずに一生懸命階段を上ったり降りたりしていた。あのお菓子は何のためにポケットの中に入っていたんだろうと考えたあと、私も外出時はいくつかお菓子をカバンに忍ばせておこうと思った。いろいろあるけど世界はやさしい。