私のことを見ている

ついこのあいだ、子のご飯を終えていつも通りに「ごちそうさまでした」と声を掛けると、娘が両手をパチンと合わせて「ごちそうさま」の仕草をした。離乳食を始めて以来ほぼ毎日、娘の目の前で「いただきます」と「ごちそうさま」をしていた。これまで声や動作を真似る様子は一切なかったのだけど、きっと娘なりに私のことを観察して意味を考えていたのだろうと考えると胸がいっぱいになった。娘は私のことを見ている。そのことがただただ嬉しい。子どもとの生活は未来を抱えながら今を生きているような感覚だ。だからこそ子どもの命が奪われること未来が奪われることが恐ろしくて仕方がない。