日記

ふつうの日記。ひる前、気分転換にひさしぶりにコメダ珈琲へ行ったら雑誌がたくさんあってたのしかった。定期でしている仕事で雑誌の案件があるのだけど、ちょうどきのう戻ってきた編集部チェックで「丹精込めて」を「丹精して」にと修正の指示が入っていたんだけど、女性誌(ファッション誌)の自由なデザインとくだけた言葉遣いを見ていると自分はなんて狭い世界で物事を考えているのだろうかと思うのだった。夕方かぞくで山へ犬の散歩に出かけたら、ひとり現れた女性がひょいひょいひょいと急な斜面をのぼっていき、カマを使ってなにやら集めている。この山でどんな山菜が採れるのかしらと気になって、斜面をくだってきたその人に話しかけてみると、「ウドですよ。食べてみますか?」と採ったばかりのウドを少し分けてくれた。「先っぽは天ぷらで、茎の部分は皮をむいて生のまま酢味噌をつけて食べてもおいしいし、きんぴらにするのもいいですよ」と説明してくれたあと、そこらへんに生えている草を指さして「これもカンゾウと言って食べられるのよ」と教えてくれた。ただの「草」にしか見えなかったので目を丸くしていると「茹でて食べると美味しいのよ。食べてみる?ちょっと怖いでしょ」と笑っていた。去年、百日紅さるすべり)の名前を知ったときのように、はじめてふきのとうを見たときのように、ウドを知って、カンゾウを知って、山の見え方がこれまでと全く変わった。内容は覚えていないけれどいつか読んだ「大文字山を食べる」にもこんなことが書いてあったような気がする。読み返してみようか。

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