日記

去年のちょうど今ごろに夫が発症した耳鳴りと鬱の症状が、本人の地道な通院や生活リズムの改善などにより落ち着いてきて、それにより約一年間、夫の実家に預かってもらっていた愛犬が我が家で過ごす時間も増えてきた。預かってもらっていたとはいえ日中は我が家にいて夕方散歩をしてから実家に送り届ける日々。それでも家族が家に集まる夜に犬もいて、みんなで遊んだりのんびりしたりする時間は何も何も変え難い。一方で。犬は毎朝4時過ぎにソワソワしはじめて「ごはんたべたい」アピールをする。壁を前足でカリカリしたり私や夫の頭の周りをふんふん鼻息荒く歩き回ったり。もともと夫の不調は、いくつか原因はあるものの、犬の早起きにともなう睡眠不足が大きな理由で、わたしはようやく取り戻した夫の健康を守るために毎朝犬の対応をしているのだが、さすがにしんどいというか日中何となく眠いような感じが続いていて(なにせ4時過ぎに起こされているのだ)、またなんとなく体がだるい感じが続いている。夕方こども園まで娘を迎えに行って、それから寝るまで、犬と娘とわたし、3人(?)で過ごす時間は私と娘のふたりきりだったときよりも濃密なものになった。なんというか、他のことを考えているヒマがあまりない。私がソファに腰掛けると、私を囲むように犬と娘がやってきてだらだらくつろいだり、犬と娘が靴下(で作ったおもちゃ)を投げたり取り合ったりして遊ぶ様子を眺めたり。毎日がほんとうに濃密で(それゆえ仕事のことを考える余裕がなくなってきているのも事実だが)あっというまに過ぎていく。これでいいのかな、と思うこともあるけれどいまはこれでいいことにする。