日記

冬休みに突入。金沢に一人残してきた夫は私と娘が帰省した当日早々に「娘ちゃんロス」とこぼしていたが、私は四六時中娘と一緒におり、更にくっついてばかりいるので二人の境界線が溶けてなくなりそう。口には出さずとも旅の疲れが溜まっていたらしい娘、今日は水族館に行くことを提案してみたけれど家でゆっくりしたかったようで、終日暖かい部屋に引きこもってテレビを観ながらホットカーペットの上でごろごろして過ごした。昼、小腹が空いて居間へ行き、ありもので適当に肉うどんを作ると、部屋が寒すぎて(ばあちゃんは節約の鬼なので極力暖房を付けない)どんぶりからもくもくと白い湯気が立った。天井に向かって勢いよく立ち昇る湯気を見つめる娘の、魔法を目の当たりにしたかのような嬉しそうな表情を見て、ささやかだけど素敵な人生初の経験だと思った。

 

母が「来年も早く新潟に帰ってこれたら、三人で温泉旅館に一泊しようよ」と言い出した。私とお母さんと娘の三人。まだ今年の年末も迎えていないのにと思ったが、母の提案に、そういう年の瀬もいいなと想像して楽しみになる。つい先日、友達がインスタグラムのストーリーズに「来年も再来年もバスケする!」と書いていて、なぜかすごく感動した。こんなことを改めて書くのもなんだけど、人生において特にこれといった目標ややりたいことがない。何年後にはこんな自分になっていたいとか、こんなことを成し遂げたいとか、そういうものがほとんどない。だからあまり未来のことを現実として考えることができない。特にここ一、二年はネガティブな情報に触れ続けた結果、来年どころか半年後の未来も信じられないみたいな状態に陥ってしまっていたのだけど(また持ち前の強い衝動性もあり、来年のことなんて誰にもわからないからやりたいと思ったら今やりたい、どうせ同じことをするなら来週じゃなくて今日行きたいみたいな場当たり的な行動があまりにも多い)、こうやって近い将来の予定を立てたり楽しみを作ったりすることが、生きる上での支えになるのだと染み入るようにわかった。遠くのことを見ようとするばかりに目の前のことを見落とさないようにしたい。