森喜朗の発言を受けて

昨日(三十二日目)は1ヶ月検診だった。子の体重は1kg増え、身長は4.5cmも伸びていた。オムツをサイズアップしても良いかもしれませんねと言われて、成長を実感。ついでに哺乳瓶も替えてみたらすぐに適応していて、こうやってあっという間に大きくなってしまうのだなあと思って少し寂しくなった。(ちなみに私は「子宮も元の大きさに戻りましたね」と言われて「え!?元に戻っているんですか!?」と聞き返してしまった。お腹の出っ張りは子宮がまだ大きいからだと思っていたのに)

 

 

森喜朗の発言。彼の思考や発言が一番の問題ではあるのだけど、この件について正しく怒れる人がどれだけいるのだろうと考えてしまった。みんな、ちゃんと怒ってる?声あげてる?「いちいち腹を立てていたら生きていけないよ」とか、「感情をうまくコントロールすることが社会で生き残っていく術」だとか、「すぐ怒ったり悲しんだりしたらだめ」だとか、怒ったら「すぐキレる人(子ども)」だとか、そういうことって日本で生きてきてよく耳にすると思う。言われたことある人、たくさんいると思う。怒りには理由があるよ。怒ること自体は悪いことではないのに、いつのまにか気付かない間に社会にとって「すぐ怒らない良い人」=「社会にとって都合の良い人」に仕立て上げられているんじゃないか。私、よく腹を立てているって他人から言われるし、自分でも関心するくらい、いつも社会や組織(会社員時代とか)に対して怒っていたけど、怒るのをやめたら、諦める(現状を受け入れる)しかなくなっちゃうと思うのだ。世界には楽しいことも美しいものもたくさんあるけれど、やっぱりそれだけでは生きていけなくって、理不尽なことも汚いものもたくさんある。そうした中で、娘には「優しさ」とか「明るさ」とかそういった他者を喜ばすものは二の次でいいから、自分を守るために「正しく怒る」術を身につけて欲しいと思う。我慢しないこと、声を上げること、行動を起こすこと。そういったことをどうやってこれから伝えていけるだろうか。

 

ついでに言うと、こういった考え方や発言をする人(森)がそのまま組織のトップで居続けることができる日本社会、これを許す(良しとする)日本であることが悲しいし、世界にどう思われたって最悪どうでもいいけど、それ以上にいま日本で生きる子どもたち(男女問わず)に対して「これが許容される世の中」というメッセージを発信することになっているのが悲しい。これって大人が正しく怒らないと、未来の子どもたちが同じ思いをすることになるんだよ。これまでそうしてきた結果が今だし、いま何もしなければこの先もずっとこのままだ。

 

 

いま読んでる本。いつか娘にプレゼントしたい。

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