大寒の煩悩

お金に余裕があるわけではないし、子を保育園に預ける分、ちゃんと働いてお金を稼がなくてはならない。でも、正直困っているわけでもない。贅沢をしたり家を建てたいとか思ったりしなければこのままでも生きていける。仕事を選り好みできる立場にあるわけではないし、引く手数多な売れっ子というわけでもない。自分がどんな仕事をしたいのか、どんなことにやりがいを感じるのか、どんなことをしたくないのかもまだよく分かっていない。ただ、一つはっきりと言えるのは、人に会って話を聞くことや、ことばを使って表現することが好きなのであって、上手な文章を作る職人になりたいわけではないのだ。たまたま書く仕事に長く携わっているから普通の人よりも文章を書くテクニックを持っているのかも知れないけれど、それはただのテクニックで、私の表現ではない。もっといえば、どうしてもそのテクニックを使って仕事をしたいわけでもない。在宅で仕事がしたいわけでも、書く技術を仕事がしたいわけでもなくて、ただ人に会って話を聞くことや、書く表現が好きなだけなのだ。得て不得手というものがあるので、書くテクニックを持っている私に話がくるのもわかるし大変ありがたいことなのだけど、なんだろうなあ。考えすぎなのかな。