日記

先週ごろから耳鳴りが再発したようで、「いつもどおり、2、3日すれば耳鳴りも消えるだろうから」と厳しい冬が過ぎるのをただただ待つように、回復を願っていた夫。どうも調子が良くならないらしく、今日は仕事を休みにして午前中から通いの総合病院へ向かい、予約がないため2、3時間の待ち時間をまたも耐え、「メニエール病の疑い」と診断されて帰ってきた。家に戻ってきたのは13時半頃。せっかく仕事を休むのだし、少しでも息抜きをしてほしくて私たちが大好きな定食屋に誘う。夫は麦とろセット、わたしは天丼セットを食べた。毎度のことながら美味しい。夫が「そういえば、調子が悪いときはいつもここに来ている気がする」と言った。きっと私は、夫がしんどそうにしていると、夫をこの店に誘うのだ。春頃見かけて、一度は剥がされていた「バイト募集」の張り紙がまた掲示されていた。どうしても気になる。会計時、「昼のバイトってどんなことをするんですか?」とたずねるとその場で面接もどきの雑談が始まって、「とりあえずいつから来れる?」「あ、いちおうスケジュール確認して電話します」というやりとりをして終わった。あれよあれよとバイトが決まった。子どもがいることを告げ、ライターをしていて、一応、書く仕事を優先してがんばりたいのだと伝えると、「少しでも入ってくれたらそれだけで助かるから」と言ってくれた。食事を終えて、いつもの温泉で身体を休め、一度家に戻って犬を連れ、保育園まで娘をお迎えに行った。早く夫がよくなってほしいと思うと同時に、一ヶ月でも二ヶ月でも、お金のことは気にせずにゆっくり休んだら良いよと言えないことが申し訳ない。何より「早く良くなりたい」とずっと願っているのは夫で、それも知っているから「ゆっくりでいいんだよ」「あまり気にしすぎないように」なんて声を掛けてしまうのだが、夫の反応を見ていると、どうも私の声かけも上手にできていないっぽい。zineを作ろうと決意したとき、真っ先に話を聞きたいと思った人に明日会いに行く。どんな話を聞けるかはわからないけれど、文章を書くとき、夫について触れることは避けて通れないと思う。そのことを夫に相談すると、「いいよ、自由に書いて」と言ってくれた。「ついにインディーズ活動が始まるんだね」と言われて、なんだかわくわくする気持ちになった。