日記

思い出してあんなこと言わなきゃよかったなあって穴があったら入りたくなるときとか、仕事のミスを上司に報告しなきゃいけなくて憂鬱で眠れない夜とか、あれもこれも気になって仕方なくて何をするにも集中することができないときとか、そういうときってみんなどうやって乗り切っているんだろう。夫に話したら驚かれたことがあるけどわたしは一つの出来事、誰かの発言に引っ張られすぎることがあってさいきんそういうことがあって脳みそサッパリしたいと思ったことがあったんだけどふと「超脳クレンズ」って言葉が頭に浮かんできて、超脳クレンズって知ってる?わたしもよくわかんないっていうかもう名前からしてアヤシイしマルチ商法臭しかしないのだけど友達から聞いたところやはりマルチらしい。で、超脳クレンズがどういうものかもわからないけどたとえば過去の失敗や恥ずかしい出来事を忘れたくて仕方ない、とにかく日常を忘れて清々しい気持ちになりたいみたいなときに、「頭のなかを綺麗さっぱり、すっきりしませんか?」みたいな謳い文句で超脳クレンズ勧められたらたしかにやってみたくなっちゃうかもって思いながら寝た昨日。ちなみに超脳クレンズが何してくれるのかはまじで知らない。(※グーグルで簡単に調べたら「脳脊髄液を流すことに特化したヘッドマッサージです」って説明が出てきた)マルチの話の流れで、最近周囲がどんどんマルチにハマってて勧誘もされるという友達がマルチにブチ切れていて、マルチにブチ切れるっていうよりマルチ(なんか)にハマる友達に呆れ、怒りが込み上げてくるみたいな感じで話していたんだけど、そういえば私は最近他人の振る舞いに関してこういうことが許せないみたいなのはなくなったなあと思った。以前は不倫する人のことがまじで無理で、不倫で悩んでいる人のことも意味わかんないし不倫していることを私(第三者)に話してくることも意味わかんないし心底軽蔑する、私に近づかないでほしい、関わりたくもないとか思ってたけど別にその人が私のパートナーってわけでもないし私は実害被ってないし、あるときから本当にどうでもよくなった。勝手に不幸にでも幸せにでもなってくださいという気持ち。できればぜんいん幸せになってほしい。(不倫以外は、コロナへの恐怖心で頭おかしくなってた時期はワクチン打たない人まじ無理とかそういうのはあったけどそれは一時的だった)

娘はいきなり走り出す。「あそぶしたい」と言うから「なにする?」って聞くと「はしる!」と言って走り出すこともある。走ることがたのしい、気持ちいいという感情がダイレクトに伝わってくる。娘はよく転ぶ。大人になると、転ばないようにつまづかないように最後まで走り切れるようにと自分をコントロールしながら走るけど、娘は自制しない。自分がコントロールできる範囲を超えて全力で走る。だから転ぶ。だけどすぐに立ち上がってまた走る。ひどい転び方をしない限り、転ぶことは大したことではない。というかひどい転び方をしたって、例えばわたしは5、6年前にスノーボードで転倒して右手首を骨折しているのだが、骨折も経験してみると意外と大したことないとわかる。転ぶというのは、ほんとうに怖いことなのだろうか。私がスノボってたのしいと思う理由の一つは難しいからで、転ぶからだと思う。娘はたぶん転ぶことを怖いと思っていなくて、もちろん痛ければ泣くけれど、転ぶこと自体は恐れていないように見える。それが潔くて見ていて気持ちいい。今日もいい日で、月は綺麗だった。

ドライブするとき、父はよくエンヤの「Paint the sky with stars」を流していた。そんな父の影響もあり、私はエンヤが好きになった。家族でディズニーランドに行くときやちょっと遠方まで移動するとき車のなかで流れていた記憶があって、それから私はひとりで海外旅行するとき決まってこのアルバムを聴いている。ここではないどこか遠くに思いを馳せるときの音楽。今日も何気なく聞いていたこのアルバム、車のディスプレイに映されたタイトルには「Shepherd Moons」とあり、Moon「s」?と疑問に思って調べてみたら「Shepherd Moons」は「羊飼い衛星」という、「その衛星の重力作用により、惑星の環に影響を与え、その崩壊を防いでいる衛星のこと」だった。「羊飼い衛星」、なんか綺麗な言葉じゃない?村上春樹の小説に出てきそうだなって思ったけどたぶん「羊」という言葉が入ってる、ただそれだけだった。いまある家族のおかげで、昔の家族のことを必要以上に苦しくならずにちゃんと思い出せている。

 

Shepherd Moons

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